2010年12月 Diary
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13.7% Diary
基本まったり更新です。
12月28日(火)
text+1,5000hit+1
textと企画部屋にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』13話目、5000hit企画は匿名さまリクエストの「シズイザ来神時代で修学旅行」になります。思ったより難産でした…。





冬コミ行かれる方楽しんできてくださいね!私は明日から帰省です〜。そんで帰省から帰ったらいっぱい薄い本読むんだぜ!
それでは皆様良いお年を!


以下、拍手お返事です。お心当たりのある方は反転でどうぞ。
27日 狼猫さま
読んで頂きありがとうございました!毒気のない臨也さん新鮮ですか〜それはそうですよね(笑)そして誤字報告ありがとうございました。全然気がつきませんでした…。
企画終了でのんびり通常更新に戻ってしまいますが、またお暇な時にでも覗いてみてやって下さい。拍手&コメントありがとうございました!

拍手だけの方もありがとうございました!





※小ネタ。パラレルで過保護シズちゃんと病弱臨也(でも臨也は出てこない)


「新羅!あの馬鹿知らねぇか!?」
ドアを開ける寸前。ドアノブをひしゃげさせた静雄に。
新羅はああ…と小さく呟いた。

「壊さないでって何度言ったら理解してもらえるのかな?」
「あ、わりぃ」

謝っても潰れてしまったそれが元に戻るわけではないのだが。
何度やっても覚えない男を睨みつけて、新羅はまったくと呟く。
しかし、結局そんなことは気にしていない相手だ。
「で?知らねぇのか?」
と聞いてくる。
「今日はまだ来てないよ。でもそんなに心配しないでも――」
「心配しねぇわけねぇだろうか!!」

まあそうだろうね。君すっごい過保護だもんね。臨也が鬱陶しがるのも仕方ないよ。
そう指摘しても良かったが、ここは口を噤んでおく。
代わりに、新羅はおそらく静雄が失念しているだろうことを口にした。

「電話してみたら?」

言われた静雄はきょとんとして。
それから慌てて携帯を取り出してボタンを操作している。
そして――

「おいノミ蟲!手前どこにいやがる!?」

怒鳴り声に臨也がなんと答えたのか。
静雄は「そこから動くんじゃねぇぞ!」ときつく厳命した。

「わりぃ新羅。じゃあな!」

ばたばたと出て行く静雄を見送って。
新羅は首を左右に振る。

――まったく。本当にあの二人は困りものだ。



※少しずつ小ネタ妄想も消化してみる。


12月26日(日)
text+1
textにひとつ追加。
臨也総愛され?なパラレルです。タイトルに(仮)がついてるのは長編予定だった時の名残…。





ああああ…結局原稿終わりませんでしたー!ぎりぎりまで粘ってみたんですがまだあと半分くらい残ってますー…これはもう諦めて帰省にPCもって行けって事なんですかね…でも新PCの2kgはちょっと辛い…。いまさらネットブック売らなきゃ良かったと後悔しております…。





◆あるいは一つの可能性 61
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


臨也が静雄に「信じてはやるが文句は言わせろ」と説教されている頃。
サイケは、前に相談した時に臨也が呟いくように言った言葉を思い出し、あることを決心していた。



「つがる、おれ、もっともっといっぱい勉強する」
「サイケ?」

突然の言葉に意味が分からないという表情の津軽に説明することもなく。
サイケは決めたの、とだけ言う。

世界には理不尽なことが溢れている。
いつだったか、そう臨也は言った。
その言葉の意味が分からなくて首を傾げるサイケに、臨也は君はそれでいいんだよと言ってくれたけど。

きゅうっと抱きついた津軽の着物の背を掴んで。
サイケは宣言する。

「おれ、つがると離れ離れにならないように、もっともっといろいろなことを覚えるよ」
臨也の言う“理不尽な世界”に大好きな人を奪われてしまわないように。
「もっといっぱい、いろいろ知って、つよくなるんだ」

折原臨也が平和島静雄の隣にいるためにただの人間であることを止めたように。
サイケも強くなりたいと思う。
サイケの願いは津軽とともにあることで。
だから、今の幸せを失くしてしまわないために強くなるのだ。
そう決意したサイケは、はぁと頭上で吐き出された大きな溜息に首を傾げる。
微苦笑を浮かべた津軽は、そんなサイケの頭を撫でて言う。

「一緒に色々知っていけばいい」
「…つがる?」
「俺もサイケを守りたい。だから、一緒に強くなればいい」
「つがる」
「ずっと一緒だと、そう約束しただろう?」

サイケの髪を梳いていた手を頬へと滑らせ、津軽はサイケの目元にキスを落として言う。
「サイケ、好きだ」
囁くようなその言葉に。
サイケは目を瞬かせて、それから花が咲くような笑顔を見せる。

「つがる、大好き!」

ぎゅうっと抱きつく腕に力が込められて。
津軽も幸せそうに笑って抱きしめ返した。


――ずっとずっと一緒に。
それが、彼らの唯一で絶対の望みであり誓いだった。



※これにて本編終了!いろいろ書き足りないとことか修正したいですが時間がない…!


12月25日(土)
企画+1
企画部屋にひとつ追加。
クリスマス企画ラストは通常シズイザです。





今日でクリスマス企画は終了です。いや無事に終わって良かった良かった。通常更新は…今年は26日と28日で終わりで、来年はたぶん3日から更新再開になります。帰省中はネット環境がないので更新は出来ません…っていうか、リアルタイムで年始ネタ上げたかった…。さすがにフライングはしませんよ、29日だしね。

以下、拍手お返事です。お心当たりのある方は反転でどうぞ。
25日 はじめまして〜の方
はじめまして。ご訪問ありがとうございました。そしてデュラララの世界へようこそ!(笑)作品数だけはたくさんありますので(本当に数だけですが…)、少しでも楽しんで頂ければ嬉しいです。
memoのツガサイ可愛いですか!ありがとうございます!やっと落ち着くところに落ち着いたのでこれからもっとラブラブさせたいと思っている管理人です。
これからもマイペースに更新していく予定ですので、またお暇な時にでも覗いてみてやって下さい。拍手&コメントありがとうございました!

返信不要の方も拍手だけの方もありがとうございました!





◆あるいは一つの可能性 60
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「もう起きやがったのか…」

そう、嫌そうな顔をする静雄に。
臨也はくつくつと笑った。
「君の思い通りになんてならないよ。それより、」
視線を静雄からサイケに移して、
「もう大丈夫そうだね」
と言う。

「臨也くん、おれ」
「ごめんねサイケ。悪戯をしたことに関しては謝るよ」

臨也の言葉にサイケはフルフルと首を振った。

「それはいいよ。おれ、そのおかげで自分の気持ちわかったし」
「そっか」
それは良かったと笑む姿に、静雄は苦虫を噛み潰したような表情で溜息をつく。そんなに簡単に許すなと言いたいのだろう。…もちろん臨也はそんな静雄を気になどしなかったが。

「あのね、臨也くん。おれさっきシズちゃんに言ったんだけど」
「うん。いいよ。分かってる」
「…いいの?」
「君が選んだことなら俺はそれが正しいと思う。だから、君は君の信じた通りにすればいい」

じっとサイケの目を見つめて。
臨也は何かを確かめるように目を眇めた。

「でも、おれっ」

うるうるピンクの瞳を潤ませ始めた自分と同じ姿をした自分よりはるかに純粋な存在。
それを眩しいものでも見るみたいな顔をして、彼は手を伸ばす。
そして。

「君は俺と違って真っ直ぐだ」

くしゃりとサイケの髪を撫でて。
臨也は柔らかな笑みを浮かべた。

「だから、俺は君には幸せになって欲しいんだろうね」







「サイケ、話は終わったか?」
「つがる!」

ひょいとキッチンに顔を出した津軽に、サイケは零れそうだった涙を袖で拭ってその名前を呼んで駆け寄った。

「大丈夫か?」
「ん」

ぎゅうっと津軽に抱きつく彼を見やり、臨也は津軽に視線を送る。
それを察して頷いて。津軽はサイケを促してキッチンを出て行った。

「…ねぇ、シズちゃん。いつまで睨んでるの」

じっとりと自分を睨む静雄に、臨也は小さく溜息をつく。

「何企んでやがる」
「別に何も。俺はただ、サイケに幸せになって欲しいんだよ。でなきゃ余計な手なんか加えない」
「信用できねぇ」
「…酷いなぁ。ま、確かにそれなりに楽しませてもらったけどさぁ」

はふと息を吐き出して首を振って。
赤い瞳を細めて、彼は困ったように笑う。

「信じてよシズちゃん。俺は本当にサイケに幸せになって欲しいだけだ」

その声は真剣そのもので。
静雄はそんな臨也の顔をしばし見つめ。
それから、「今回は信じてやる」と口にした。



※あとたぶん一個!


12月24日(金)
企画+1
企画部屋にひとつ追加。
クリスマス企画10個目は、吸血鬼パロ設定です。





クリスマスだろうが何だろうが、そもそも忙しさでそんな余裕ない管理人です。でもケーキは食べますよ。でもチキンはないですよ、と。
クリスマスよりも年末までカウントダウンでいろいろ限界に近いです。大掃除まだ出来てません…来週はもう帰省するし、今年は無理かも…?

ミスで更新履歴の日付が間違ってた件、ご報告して下さった方ありがとうございました。…えらいミスでした…。





◆あるいは一つの可能性 59
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


夕食の支度をあらかた終わらせて、静雄は一息ついた。
そして、ふと、サイケが見ていることに気づいて視線を巡らせる。

「津軽はどうした?」
「テレビ見てるよ」

そう言って。
言いにくそうな表情で静雄を見つめる先ほどまでのはしゃいだ様子から打って変わったサイケに、静雄は首を傾げて、先を促す視線を向けた。

「あのね、シズちゃん」
「どうした?」
「おれね、つがるを選んだんだ」
「?」
「シズちゃんより、臨也くんより、つがるが大事なんだ。だから…あの、ごめんなさい」

ぺこりと頭を下げるサイケに、静雄は怪訝そうな顔をする。
何で謝られるのかがわからなかった。
そんな静雄の気持ちを知ってか知らずか。サイケは「あのね」と言葉を続ける。

「おれ、シズちゃんも臨也くんも好きなんだ。でも、つがるはもっと好き。だからっ」

ああ、そういうことか。と、サイケの必死な顔から察して。
静雄は別にそんなもんだろ、と思う。
臨也曰くの“自分たちの遺伝子からできているならそうなるだろう”というやつだ。
優先順位をつけてしまうのはある意味仕方のないことであると静雄は考えているし。そもそも、そういう風に自分の中で人をランク付けることに罪悪感を感じるだけ、まだマシだろう。臨也を筆頭にそんなことは端から考えない人間を知っているだけに、余計にそう思う。

「問題ねぇよ。それだけお前が津軽を好きだってことだろ?俺だって最終的には臨也を選ぶんだし、気にする必要はねぇよ」
「………」

本当に?という表情をしたサイケに溜息をついて、
「大体よぉ、それでいくと臨也なんかもっとひでぇぞ?」
静雄は己の知るうち最も最悪の例を挙げようとする。が。

「俺が何だって?」

そう後ろから声がして。
彼はサイケとともに、ビクリと背を揺らして言葉を止めざるを得なかったのだった。



※あと一個か二個で本編終了。今年中には終わりそうです。


12月23日(木)
text+1,企画+1
textと企画部屋にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』12話目、クリスマス企画9個目は、『クロネコ』設定です。





本日は休みでしたが大雪のせいでほとんど雪かきしていた気がします。おかげで原稿ぜんぜん捗らない…(←ただの言い訳)





◆あるいは一つの可能性 58
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


ふあと欠伸をしながら。
静雄はひとり夕食の準備をしていた。
と、ぱたぱたと軽い足音がしてくる。

「シズちゃんシズちゃん!」
「おー…何とかなったみてぇだな」

背中に体当たり同然に抱きついてくるサイケに、静雄はほっとした顔をした。

「うん!あのね、おれね、つがると両思いになったんだよ!」
「そうか。それは良かったな」
「うん!」

頭を撫でてやれば、サイケは嬉しそうに首肯して、後からやってきた津軽の方へぱたぱたと戻っていく。
それを見送ってから、静雄は津軽に声をかけた。

「臨也の奴がたちの悪い悪戯をしやがったんだろ?悪かったな」
「いや…」

首を横に振って、津軽は辺りを見回す。

「臨也はどうした?」
「ああ。あの馬鹿は今眠ってるから放っておいていいぞ」
「?…まだ寝るような時間じゃないぞ?」
「いいんだよ。ああいうたちの悪い野郎も寝てる時だけは静かだし悪さもできねぇんだからな」

そう静雄が言えば。
何となく事情を察したのか、津軽は微妙な表情をした。

「…まあ、別にいいけどな」
「?臨也くん寝てるの?」
「ああ。後で俺が起こしに行くから、サイケは津軽とテレビでも見てろ」
「はーい」

素直に答えるサイケに。
静雄は何で同じ外見なのにこうも違うんだろうな、と溜息をついたのだった。



※蛇足に入りました。あと何本かなー。


12月22日(水)
企画+1
企画部屋にひとつ追加。
クリスマス企画8個目は、拍手お題連作設定です。久々に書いたので最初どんな二人だったか忘れてました…。お付き合いはじめてだいぶ経った頃はこんな感じの関係になってます。





新しいPCのセットアップ作業をしている途中なのですが…このPCやけにディスプレイが黄色いんですよね…。いままで使ってたのがいいやつだったのですっごい違和感です…。これは…結局古いPCを修理して使うことになりそうな予感…。やっぱり妥協はいけませんね…





※本日も小ネタ連載はお休みです。


12月21日(火)
text+1,企画+1
textと企画部屋にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』11話目、クリスマス企画7個目は『WonderWorld(吸血鬼×人狼)』設定です。そしてまたしても都合により本編終了後…。




忙しい時に限って余計な用事が増えるのは何故なのでしょうかねぇ…?我が家のPCさまがまたしても修理必要になりました…(キーが一部反応しない)。今は古いPC使ってます。動き鈍い…。






◆あるいは一つの可能性 57
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


抱き締めあって何度も何度もキスして。
何度も何度も好きだと繰り返して。
サイケはやっぱりそうだと理解した。

「おれ、やっぱりつがるが好き。大好き」
「俺もだ」

そう答えてくれる相手に微笑んで、サイケは自分がようやく辿りついた答えを誇らしげに告げる。

「おれね、つがるがいれば他にはなにもいらない」

臨也のことも静雄のことも大好きではあったが、それでも誰か一人を選べと言われれば自分は間違いなく津軽を選ぶ。
それを確信するに至って、『俺は最終的にシズちゃんが全てだ』とそう言った臨也の言葉を、サイケはようやく理解した。

「ねぇ、つがる」
「なんだ?」
「もっといっぱいちゅーしよ?あとぎゅーもいっぱいして?」
「ああ」
「あとねあとね、ずっとずっといっしょにいて」

ぎゅうっと津軽の背を抱き締めてそう望みを口にすれば。
津軽は一瞬目を見開いて、それからサイケに負けないくらい嬉しそうに笑う。

「約束する。ずっと一緒だ」

力強く頷いて。
また唇を寄せてくる津軽に、サイケは心の底から幸せだと思ったのだった。



※あとはおまけで本編?は終わりです。それととにかくツガサイをラブラブさせたい!


12月20日(月)
企画+1
企画部屋にひとつ追加。
クリスマス企画6個目は『嘘つきの恋』設定。都合により本編終了後です。




ちょ、マジ原稿がヤバそうですよ…!1月は余裕ないスケジュールなのが確定なので終わらせないとヤバイのですっ。最悪でも30日までには終わらせないと!
以下、拍手お返事です。お心当たりのある方は反転でどうぞ。
7-DAYScross〜の方
『7-DAYScross』、すっかり存在を忘れておりました。ちょっと今企画サイトの主催者さまと連絡をとる余裕がないのですが、近いうちに聞いておきますね。(たしかもう撤去されていたはず…)いつ頃公開できるかはちょっとはっきりしないので申し訳ないのですが、お待ち頂けますと嬉しいです。
コメントありがとうございました!






小ネタ連載はあとで追加できましたら…。無理でした…。


12月19日(日)
企画+2
企画部屋にふたつ追加。
クリスマス企画5個目は来神時代設定。5000hit企画は匿名さまリクエストの「猛獣設定の「きちんとききかんりをしましょう」の続き」です。




現在原稿いろいろ構成見直し中…。これ26日までに終わるのかな…。今日中に構成だけは考えておかないとマズイので焦っております;消失DVD見る時間ないし!






※小ネタ連載はお休みです。


12月18日(土)
text+1,企画+1
textと企画部屋にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』10話目、クリスマス企画4個目は『あるいは一つの可能性』設定です。




着地点を見誤るのはしょっちゅうなのですが、思った以上のミスを連発し現在原稿半分書き直し中です…。






◆あるいは一つの可能性 56
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「つがる、おれはもうつがる以外とはキスしない」

そう決めたんだ。
そう言って。サイケは小さく困ったように眉を下げて笑う。
「うまくいえないけど、おれはつがるのぜんぶをおれのものにしたいし、おれのぜんぶをつがるにあげたい。誰かとおんなじはいやだ。おれだけが、つがるのとくべつがいい」

ちゅっともう一度キスして。
「つがる、いやならいやって言ってね?」
そうしたらもうしないから。
そう言って離れようとしたサイケの体を、津軽は慌てて捕まえる。

「サイケ」
「…なに?」

いいのだろうか。と、いう悩みはまだあった。
自分の都合のいいようにサイケの気持ちを決め付けてしまうことは間違いなのではないだろうか。
そう思うのに。独占できるのならしてしたいと願うのを止められない。

「サイケは、俺でいいのか?」
「おれはつがるがいいの。わかったんだ。おれにとって、つがるはこの世界でたった一人の大事なひとだって。しずちゃんにも臨也くんにも、誰にもあげたくないんだ」

津軽はその言葉に目を眇めて、もういいか、と考えた。
サイケの感情がたとえ恋でなくても、ただの独占欲であったとしても、いずれは恋になるかもしれない。
その考えが高校時代に静雄が考えた結論と同じだと気付くこともなく、津軽はサイケに告げる。

「サイケ、俺はお前が好きだ」
だから、俺のものになってくれないか。
口にしてから、もう少しマシな言い方があったのではと思ったが。
嬉しそうにふわりと笑ったサイケに、そんな考えはすぐ消えた。



※落ち着くとこに落ち着きました。
しかしひらがな多用は読むのも書くのもツライですね!


12月17日(金)
企画+2
企画部屋にふたつ追加。
クリスマス企画の3個目は『同居パラレル』設定、5000hit企画の方は昨日の続きです。




携帯臨也さんネタでまた絵チャで盛り上がってました。今回はいかに拗れさせつつハッピーエンドに持っていくか、という方向で遊んできました(笑)バッドエンド好きも多いので方向修正が大変大変。途中メールで回ってきた長文を読んでて誰も絵を描かないとか…。そして管理人は例によってログとるの忘れました。結論は苦労の後の蜜月は激甘。そんな感じの絵チャでした〜。






◆あるいは一つの可能性 55
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「おれは、つがるが好き。シズちゃんといざやくんでも、しんらとせるてぃでもこんなふうには思わないけど、つがるが、おれ以外とちゅうとかするのは、いやだ」

どこまでも真っ直ぐで純粋な目で、津軽だけを映して。
サイケは津軽に告げる。

「つがるだけが、おれのとくべつなの」

ねぇと呼びかける声は、酷く真剣で。

「つがる。これが恋、なのかな?」

そう問うたサイケは、津軽の言葉を待つようにそれきり口を噤んだ。
臨也より薄い桃色の瞳。
それから目を逸らせぬまま、津軽はどう答えればいいのだろうか、と悩む。
そうだと頷けば、たぶんサイケはそれを信じるだろう。
サイケは津軽の言葉を疑ったりはしないだろうから。
だが、それでいいのかと津軽は考えてしまう。

「なぁ、サイケ」
「…うん」
「俺は、お前に納得のいかないことはして欲しくないんだ」

だから、と言おうとした津軽の口に。
サイケの指が触れた。
人差し指で津軽の言葉を封じて、サイケはこつりと津軽の額に自分のそれを合わせてくる。

「ねぇ、つがる。つがるはおれが好き?おれとおんなじ風に、ずっと触ってたいとか、キスしたいとか、思う?」

まだ涙で濡れたままの瞳だが、サイケの視線は普段のそれとはまるで違う強い光を宿していた。

「望んでよ。ほしがって?つがるが望まないなら、おれはなにもできない」
「…だが」
「つがる。おれは、つがるがしたくないことはしない。だから、めいわくならめいわくだって。いやならいやだって、ちゃんと言って」

そう言って。
サイケは津軽の唇に、触れるだけのキスをした。



※もうちょいだと思います。


12月16日(木)
企画+2
企画部屋にふたつ追加。
クリスマス企画の2個目は『けもみみパラレル』設定、もうひとつの更新は5000hit企画で匿名さまリクエストの「来神シズイザで体育祭」です。





現在やっている原稿が捗らず、どうにもならない気分の管理人です。一応来週がピークの予定なのですが…下手すると帰省先までPCもって行かなきゃいけないかもしれません。でもネット繋げないのでもって行きたくない…。頑張れ自分。






※本日は小ネタ連載はお休みです。


12月15日(水)
企画+1
企画部屋にひとつ追加。
クリスマス企画の1日目になります。この企画は毎回違う設定で、今回は『猛獣』設定の二人。





今日からクリスマス企画開始。通常更新はなしなのでなんだか申し訳ない感じです。
あー…クリスマスの後は大晦日とか年越しネタとか初詣ネタとかやりたいんですが、あいにくその頃は帰省中で、ネット環境がないので更新できないのです。リアルタイム更新したかった…。帰ってくるのは2日の夜なので、それまでは何も出来ません。残念。






◆あるいは一つの可能性 54
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「サイケ、いい加減泣き止んでくれ」
「むり…だって、かってに、でてくるんだもん」

えぐえぐと泣きじゃくるサイケの背を撫でながら。
津軽はどうしたら何病んでくれるだろうかと考える。
サイケが何を見たのかは知らないが、サイケと臨也の反応から察するにたちの悪い悪戯を仕掛けられたのだろう。

「つがる、つがる」
「…ここにいるから、安心しろ」

大丈夫だと優しく頭を撫でてやり。
津軽は困った、と心の中で呟いた。
なにしろ状況が分からない。慰めてやろうにも、自分が間接的に…かどうかすらよく分からないが、関わっている以上は余計機嫌を損ねる可能性があるので下手なことは言えなかった。

――とりあえず事情を聞こう。

しかし、そう決めて声をかけるより早く。
サイケが顔を上げる。

「つがる、おれね、分かったんだ」
「…何が分かったんだ?」

津軽の応えに頷いて。きゅっと眉を寄せて、真剣な顔をして。
サイケは「あのね」と言葉を続けた。

「おれは、ほかのだれよりも、つがるが好きなんだ」



※じりじりとしか進まなくてすみません…。


12月14日(火)
text+1
textにひとつ追加。
『嘘つきの恋』9話目になります。





明日からクリスマス企画の更新になります。というわけでよっぽどの事態がない限り25日までは毎日更新しますよ〜。あ、でも通常更新はお休みです。ごめんなさい。さすがに今忙しすぎで手が回りません;






◆あるいは一つの可能性 53
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


フンフンと鼻歌を歌いながら部屋から出てきた臨也を。
静雄はその頭をがしりと掴んで捕獲した。

「え、っと…シズちゃん…?」

明らかにしまった!と言わんばかりの表情を浮かべる幼馴染に、静雄は低い声で問う。

「手前、一体今度は何しやがったんだ?ああ゛?」
「それを知ってどうするっていうのかなシズちゃんは?」
「とりあえず話を聞いてからデコピンか殴るか殺すか決める」
「……最後の選択肢は、ちょっと大げさじゃないかなーとか思うんだけど…?」
「手前は何度言っても他人を弄ぶのをやめねぇからなぁ。そろそろ世間様に迷惑かけ過ぎだと自覚しろ。ああ、安心しろ。もし殺したほうがいいような内容だったらきっちり息の根止めた後に俺も後を追ってやるからよ」

ぎりぎりと頭を掴む手に力を込めるが、臨也は僅かに顔を顰めただけだ。
あいかわらず痛覚はかなり鈍くできているらしい。

「それ、熱烈な告白か何かかい?いや、告白自体は嬉しいけど、その申し出は遠慮させてもらうよ、うん」
「却下だ。手前の意見なんか聞いてやる気はねぇ。で?」
「………今回は、シズちゃんに迷惑かけてないのに」
「サイケを泣かせただろうが」

不満そうに言う臨也に。
静雄がそう答えれば、臨也はああと納得したような表情をする。
「うん。泣かせた」
「で?何したんだ?」

睨みつける静雄に、臨也は困ったように眉を下げて。

「言わないとダメ?」
「ダメだ」

さっさと言えと促すが、相手はうーん…と唸ったきり黙り込んだ。

「ノミ蟲、俺が穏便に済ませてやろうと思っているうちに吐きやがれ」
「いや、殺すって選択肢がある時点で全然穏便じゃないと思うなぁ」

あくまではぐらかす気でいるらしい男に。
静雄はならこっちにも考えがあるぜ、と口の端を吊り上げた。



※臨也さんサイドはここまで。次の合流まで出番なしです。


12月13日(月)
text+1
textにひとつ追加。
『嘘つきの恋』8話目になります。





やっぱり風邪を引いていたようです。熱が思ったよりあってビビりました。こういう時は頭重くて何やっても効率悪いですね。治るまでせめて家では大人しくしていようと思います。






※本日は小ネタ連載はお休みです。


12月12日(日)
text+1,5000hit+1
textと企画にひとつずつ追加。
textはシズイザでいつ書いたのかよくわからない発掘品、5000hitは続き物のラストです。





風邪をひいた気がします…。何かダルい、寒い、眠い。今日は暖かくして寝ます〜。あー…そういえばクリスマスネタまだ書けてないんですよねー…何かご希望とかありますでしょうか…?(←他力本願)






◆あるいは一つの可能性 52
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「つがる!」

飛び込んできたサイケは、そのまま真っ直ぐ津軽に抱きついて。
それから、臨也を睨みつけた。

「つがるはサイケのだもん!」

何だか分からないまま一緒に臨也を見て、そこで津軽は臨也がにやにやと笑っていることに気がつく。
ああ、そういうことか。
そう、納得した。
津軽も、サイケも、臨也の掌で遊ばれているわけだ。
それが分かるだけに、ぎゅうぎゅう抱きついて「つがるはおれの!臨也くんにはシズちゃんがいるでしょ!つがるはおれのだから、ぜったいあげない!」と必死な声を上げるサイケが可哀想だった。

「サイケ、落ち着け」
「やだやだ!つがるはおれのこと好きだよね!?臨也くんより好きだよね!?」

たぶん、先程も臨也への返答を聞いていたからだろう。
必死に問いかけるサイケに、津軽は臨也のたちの悪さを改めて自覚する。

「好きだ。だから、落ち着け」
「…っ、うぅ」

ぼろぼろと涙まで零し始めたサイケを抱き締め返して。
津軽は臨也に出て行けと目で示した。

「はいはい。あーあ…予想通り過ぎて思ったほど面白くなかったなぁ」
「臨也」
「はーい。あ、そうそう。サイケ、君がさっき見たやつは、俺とシズちゃんだから!」

ひらひらと手を振って出て行く男の背を睨みつけて、いまだしがみついて泣いているサイケの頭を撫でてやりながら。
本当に最悪な男だな、と――そのくせ嫌悪感は感じられない声で呟いた。



※もうちょっとです。


12月11日(土)
text+1,5000hit+1
textと企画にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』7話目。5000hitは昨日の続きです。





原稿に手をつけ始めたのですが…捗りません。来週からぼちぼち本格的に原稿期間に入りたいと思います。更新も…16日からは2日に1回の予定です。






※今日は無理そうなので小ネタ連載はお休みです。


12月10日(金)
text+1,5000hit+1
textと企画にひとつずつ追加。
textは同居パラレル設定で同居開始日の話。5000hitは昨日の続きです。





今日は特に何のネタもないです。平穏が一番、とか…?






◆あるいは一つの可能性 51
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


『じゃあ、俺のことは?』
そう聞いた臨也に、津軽はきょとんとする。
そんなことを臨也が問うとは、想定していなかった。
臨也が浮かべる表情を注意深く見つめて、津軽はその言葉の意図を探る。
だが、所詮は経験不足。臨也の心のうちを読むには至らなかった。
ただ、津軽も一つ知っていることがある。
臨也の問いかけの意図は、先のサイケが好きかという問いとは根本から違うということだ。
彼は、決して津軽に自分がサイケに抱くような感情を求めたりはしない。
臨也は静雄が好きで、大事で。
そして、同じぐらい。だけど違う意味で、人間ではない自分たちを愛してくれている。
それだけは、知っていた。
だから結局、津軽は素直に思うままを口にする。

「俺は臨也のことは好きだ」
「はは、ありがと」

俺も好きだよと返す臨也に。
津軽が問いかけの真意を問おうと改めて口を開いた、その時。

バタン!と大きな音を響かせて、部屋のドアが開かれた。



※もうちょっとですねー。管理人はお約束(的なネタ)が大好きです。


12月9日(木)
text+1,5000hit+1
textと企画にひとつずつ追加。
textは『嘘つきの恋』6話目、5000hitフリリク企画は匿名さまリクエスト「シズイザですれ違いの喧嘩→ハッピーエンド」の1話目になります。今回のフリリクは短いの4本編成です。(『嘘つきの恋』と同じ構成)





まだ共用PCのプログラムインストール中です。軽いからすぐ作業が終わるプログラムが多いのでPC前を離れられないのに他の作業は出来ないという…。今のところどうやら原因はアドオンのひとつのようです。最初から入ってるものなのですが、ある別のプログラムを削除すると急にエラーを起こし始めます…。しっかりしてくれよマイ○ロソ○ト!






◆あるいは一つの可能性 50
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


「臨也?どうした?」

首を傾げ、自分の名を呼んだ相手に。
臨也はくつくつと低く笑う。

「いや、ちょっとね」
「?」

機嫌の良い臨也に、津軽は怪訝な顔をした。
それを眺め、楽しみだ、と心中で呟く。
たぶん今頃、自分の仕掛けたちょっとしたプログラムが起動しているはずだった。それを見たサイケの反応を思い浮かべ、次の行動を予測して。どのパターンで来るかな、と笑う。

「ねぇ、津軽」
「なんだ」
「君は、サイケが好きだよね」
「ああ、好きだ」

臨也の問うた好きの意味を正しく理解した上で、迷うことなく頷く津軽。
その潔さは悪くない。いや、むしろ好ましいと言っても良かった。

「じゃあ、俺のことは?」

部屋の外。小さな足音が近づくのを聞きながら、臨也はそう聞いた。



※ついに50…。早くツガサイをラブラブさせたい…。


12月8日(水)
text+1
textにふたつ追加。
『嘘つきの恋』の5話目と『珍獣の飼い方10の基本』の「だっそうにきをつけましょう」になります。どっちも短いです。





共用PCのメールが起動しなくなる事態発生。使っているのはWindows liveメールなのですが、この前からなにやら不穏な気配をさせていたのです。毎回パスワードが消される、メールの送受信がやけに遅くなるときて…そしてついに起動不可。色々調べて試すも効果なし。で、IEの方も前から不調なので諦めてPC初期化と相成りました。adobeソフトいっぱい入ってるから再インストールが非常に面倒そうです…はあ…






※ご、ごめんなさい!PCトラブルの余波で本日も小ネタ連載はお休みです!


12月7日(火)
text+1
textにひとつ追加。
『嘘つきの恋』の4話目になります。





実は未だに年賀状に手をつけていない管理人です。構図がさぁ、決まらないんだよ。自分の描いた兎がかわいくないんだよ。ホント毎年毎年頭を悩ませてくれますね!年賀状!!






※本日は小ネタ連載はお休みです。


12月6日(月)
text+1
textにひとつ追加。
シズイザでねこの話です。ホント何番煎じなんだろうか、なネタ。





少なくとも前半は基本毎日更新で行こうと思っている12月ですが、ぼちぼち年末に向けての準備も始めております。とりあえずクリスマスと正月のイベントSSをどうするか考え中。とは言ってもどっちも自宅にいないので上げる時期はずれそうです。
以下、拍手お返事です。お心当たりのある方は反転してどうぞ。
>5日 >平和島兄弟×臨也〜の方
可愛いと言って頂けて嬉しいです。年下攻めいいですよね〜!管理人はついつい年齢操作する場合に攻めを年下にしちゃうくらい好きです。(←もはや無意識レベルでそうしてしまうのでちょっと困りものですが)
コメントありがとうございました!
返信不要の方もぱちぱちだけの方もありがとうございました!






◆あるいは一つの可能性 49
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


ありえない、ありえない、ありえない!
だって、こんなこと…っ。
そう、サイケは目を見開いたまま、思った。

「っ」

ありえないと分かっているのに、心臓が痛かった。

「なん、で」

ぽろりと涙が零れて、あとからあとから零れてくる。
エラーか故障としか思えない。
体の機能もすべて制御されているのだから、そのはずなのに。

「おれ、なんで…」

違うと訴える心に、サイケは戸惑った。
そして、悲しかった。
嫌だった。
どうしても、今目の前に映し出されたものを認められなかった。
だって、彼は、おれのなのに。
そう訴える心の悲痛な叫びは、強すぎるショックのせいで声にならない。

「っ…つがる」

震える指先が触れた先。
パソコンの画面は、津軽と臨也の姿を映し出していた。



※このまま一気に転がしますよー。


12月5日(日)
clap+4,text+1
拍手入れ替え&textにひとつ追加。
拍手入れ替えました。今回はすべて短編で、シズイザ×2、平和島兄弟→臨也(年の差パラレル)、同居パラレル設定の4本になります。過去のお礼はlogに格納しました。textの方は『嘘つきの恋』の3話目になります。





昨日は風が強すぎて電車は止まるし、試験はやってないとこピンポイント(…実際は他にもいっぱい出題はあるんですが)でいくつも出るしで散々でした。試験は…うん。たぶんギリギリくらいか落ちてるかどっちかだと思います。勉強不足!
そしてもそもそ次の原稿の下準備中。皆様が冬コミの原稿やってる今頃に管理人は1月以降の原稿をやっているんですが…まあ、いつものことです。ゲストとか合同のとかだしジャンルばらばらだし、なによりも基本が怠け者だから書きたい時しか進められないんですよね。逆に書きたい時にうまく嵌れば一日で終わったりとかするし。ムラが激しいタイプだと自覚しております。さて、今回はなに書くか。






小ネタ連載は夜に余裕があれば。無理でした…


12月3日(金)
text+1
textにひとつ追加。
長編の『嘘つきの恋』の2話目です。書き直しとかしてるうちに話数が2話ほど増えました。まだ増えるかもしれません…。





明日は遠出なので更新はお休みの予定です。帰ってくるのがすっごく遅いんですよねー…雨足が弱まってくるようでとりあえず良かった。






◆あるいは一つの可能性 48
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


サイケは決して頭が悪いわけではない。
むしろ、プログラムを組んだりするのは臨也よりも早いしうまいと自負している。(これは臨也も認めている)
ただ、それ以外の所謂情緒だとかがあまりにも発達していないというだけなのだ。

「…臨也くんのいうことも、シズちゃんのいうことも、おれにはよくわかんないし」

ぷう、と頬を膨らまして。
サイケはパソコンの画面を睨みつけた。
その間も、手だけは動き続けている。
臨也に頼まれたプログラムを組んでいる最中。こう見えてもこんなパソコンなどとは比べ物にならない高性能な存在である彼は、その電子頭脳では別なことをひたすら考えていた。

「好きって…なにがちがうのかわからない」

結局あの後静雄に相談したものの、サイケは望む答えを得ることはできなかった。
静雄も一緒に真剣に考え答えてはくれたが、それを理解することができなかったのだ。
「“こういうのは理屈じゃない”っていうのが、まずわかんない」
理屈じゃないことを理解するのは、難しい。

「だっておれは」

そういうふうにできてないのに。
と呟いて、サイケはつがるには分かるのだろうか、と考えて、あ、と声を上げる。

「でも、つがるにあった時のは、理屈とかそういうの、考えなかった」

出会って、ただ惹かれた。
あれが理屈でない感情だというのなら――。

「あれ…?…うーん…なんか、へん?」

ふと手が止まったのは思考のせいではなく、組んでいたプログラムのせいだった。
何が原因か。変なプログラムが開こうとしていた。
ウイルスじゃないみたいだけどと考えるサイケが何かアクションを起こす前に。
それは、開かれた。

「――なに、これ」



※やっと起承転結の転に入りました〜。ここから一気に完結まで進めたいところ。


12月2日(木)
text+1
textにSSひとつ追加。
以前絵チャで盛り上がった携帯電話臨也さんなネタです。





明後日は試験なのですが、天気がアレすぎて試験云々以前の問題ですね…。札幌まで行くのに山間部を通るので暴風雨とか言われるとすっごく心配なんですが。頼むから列車止まらないで下さい、いやもう真面目に。あああ、もしこれで列車止まったら色々ピンチ過ぎるっ。






◆あるいは一つの可能性 47
※猛獣シズイザ+ツガサイ小ネタ連載。


臨也と入れ替わりで静雄のところに行ったサイケに。
臨也は目を細めてくすくす笑った。

「さぁて、どんな方法にしようかな」

すでに幾つかプランは考えてある。
だが、まだどれを実行するかは決めていなかった。
とりあえず、津軽の部屋にでも行こうか。
そう考えて、臨也は足取りも軽く歩き出す。

「うーん…さすがに津軽に協力してもらうのは難しいだろうなぁ」

頭の中で計画を固めながら、臨也はくくくっと笑った。
楽しくて楽しくて仕方ないという顔だ。
自分と同じなのに違うあの子は、一体どんな反応をするんだろうか。
考えるだけで、楽しくてたまらなかった。

「楽しみだなぁ、楽しみだなぁ、楽しみだなぁ」



※臨也さんは基本的にたちが悪いのです…。
そろそろガーッと進めちゃいたいとは思ってるんですが、短いのばかりですみません。


12月1日(水)
text+1
textの長編にひとつ追加。
思い立ったその日にがーっと書いちゃった妙な設定の長編…というか連作?な話です。今のところ書き直しながらなので確定ではありませんが、全33話を予定しております。まずは注意書きを読んでから、大丈夫そうでしたらお付き合い下さいませ。
あとは、日記の小ネタ連載をtextに格納しました。





昨日、試験勉強のつまり具合が限界に来てストレス発散に思いついたまま下書きした連載を始めてみました。我ながら何やってるんでしょうねぇ…。12月はこれと通常の短編とかを交えながら更新していく予定です。






※今日は小ネタ連載はお休みです。