ときどきあまえんぼうになります
※パラレル、幼馴染。ぬるいけどR-18。基本ヤってるだけ。
































「…っ、は…ぁ……し、ずちゃん」
「どうした?」

濡れて張り付いた前髪を払ってやると、とろりと潤んだ赤味の強い瞳が見上げてきた。
くったりと力が抜けてベッドの端からずり落ちそうになっている身体を引き上げてやる。

「まだ…する、の…?」

意識は朦朧としているんだろうが、素直に預けられた身体は幾度となく繰り返される快楽の波を引き摺ってぐずぐずに蕩けている。
すでに何度か達しているがまだゆるく勃ち上がったままの臨也のそこは、頭が疲労と眠気に支配されつつあっても刺激すれば反応しそうだった。
それは性欲の薄い方らしい臨也にしては珍しく、滅多にない状況へのもったいなさから眠らせてやる気はさらさらなかった。

「俺はまだ足りないからな」

耳元で囁けば、ぴくりと素直な反応が返る。
鎖骨に溜まる汗を舐め取りながら、ビクビク震える痩身を抑え付けて臨也の性器をイかせない程度に擦り上げてやる。

「んっ…あ…、ッ……っく」
「声殺すな」
「や、だッ」

ふるふると首を振る度にたまった涙が零れ落ちていく。それすらもったいない気がして舐め取ろうとすると、ぺしりと軽く叩かれた。
ムッとしてなんだと睨みつけたが、臨也もイラつきを隠さない顔でなにか言いたげに睨み返してくる。
「なんだ?」
問えば、焦れたように手が伸ばされた。
切羽つまった様子に一瞬怒らせたかと思ったが、どうやら違うらしい。
乞われるままキスをして、手の動きを再開した。

「ひっ…ッ……んぅ」

逃げる舌を絡めて吸い上げて甘噛みして。
瞳から強い光が消えるまで散々嬲っていく。

「シズ、ちゃ……ぁ…も、やだ…よぉ」

切れ切れの懇願。

「も、したも…、っ…してよ…シズちゃんの、ほしい…から」

だから、と前を弄っていた手を握られてさらに下にある箇所へ誘導されて。
幾度も中に出してどろどろになった場所に指を突き立てた。
くちゅ、ぷちゅと体液があふれるいやらしい水音が室内に響く。
届く音が羞恥を煽るのか耳を塞ごうとする臨也の手を、空いた方の手で一括りにしてシーツに縫いとめる。
ぬかるんだ中は繰り返された挿入ですっかりなじんでいてすぐにでも突っ込めそうだった。

「臨也」
「っ…ぁ……な、に…?」
「入れるぞ」
「ん…いい、よ?」

疾うに勃ち上がっていた自身を臨也のヒクつくそこに宛がい、一気に進めた。

「ひっ…ああぁっ」
「っ…いざや、少し緩めろ」

ぎゅうぎゅうに締め付けてくる中を力任せに押し分けても良かったが、痛みを与えたいわけではない。
目をキツく閉じて苦痛と快楽に耐える臨也の表情はこのまま突き進みたいくらいそそられるが、我慢して深呼吸で気を落ち着けた。

「んっ、う…あ、ァ…ッ」

放っておかれたままだった臨也の性器を扱いて、弛緩した隙を狙って最奥まで穿つ。

「ひぃっ…うァッ…あっ…や、だ…しず、ちゃんッ」

もともと俺が吐き出した大量の精液でぬめった内壁は力さえ抜ければすんなり男を受け入れられる。
時間をかけて男に犯されて悦ぶ身体に仕込んだのは俺だ。再会してから念入りに自分好みに仕込んできて、こいつの身体で知らないところなんかない。
どこをどうすればどう反応するか、すべて知り尽くした身体を貪るように抱いた。

「っ…あ、んぅ…っく」

きゅうきゅう締め付けてくる内壁を存分に味わいながら、臨也の性器も刺激してやる。

「も、げん、か…い……ッ」
ひゅうひゅうと苦しげな息を吐き出す臨也に、そろそろ限界かと与える刺激を強めた。
今日はもう何回やったか覚えていない。体力には自信がある自分ですらそこそこの疲れを感じているのだ。臨也はもう本当に体力的に限界のはずだった。
扱く手も強めてやり、時折鈴口を引っ掻くように刺激すると面白いくらい敏感な反応が返る。

「あァ…ひ、っ…も、イきたい…っ」
「イっていいぞ」
「しずちゃんも、っ…?」
「ああ…そう、だな」

ぐっと腰を引き寄せてがつがつと乱暴に穿つ。
ひっきりなしに上がる悲鳴じみた嬌声はもう興奮の材料にしかならなかった。
痙攣し始めた体内と切羽つまった喘ぎを聞きながら、ぐっと臨也の内壁の一番感じる場所を押し上げる。

「う、んッ…あっ……いくッ……あ、あああぁッ」
「…ッ」
吐精した臨也のきつ過ぎるほどに引き絞られた中に、息をつめて最後の一滴まで吐き出した。
萎えた自身を刺激しないように抜き去る。
「は、」
苦しげだが満足そうな吐息を吐き出した臨也の隣に身体を横たえた。
お互い指先ひとつ動かすのが億劫なほど疲れきっている。
だが。
「し…ず、ちゃん……すき、だよ」
うっとりと潤みきった目を細めて見つめてくる臨也が、そう言ったのが聞こえて。
俺はそれに答えてだるい身体を起こして臨也の額に口付けを落とした。








「シズちゃん、今日しつこ過ぎだよ」
すっかり嗄れてしまった声で不満げに臨也が呟く。
「わりぃ」
「ちっとも悪いって思ってないでしょ?」
「………」
「まあもう今更だからいいけどさ」
そう言ってもそもそと身体を移動させ勝手に人の腕を動かして、作った輪の中に納まる。
上目遣いにこちらを見る顔にはとくに怒った様子はなく、無茶をした自覚はあったので少しほっとした。
「シズちゃんは時々甘えたさんだよね、ホント」
「俺がいつ甘えてたっていうんだ」
「してる間ずっと愛して愛してって目で訴えて来るんだもん。突き放せないから困るよ」
「………」
「とりあえずー…今日はお詫びに腕枕してね、シズちゃん」
「…………」
にっこり言われて、無言で腕を差し出す。
えへへと嬉しそうに笑った臨也がその腕を枕にするのを見ながら「お見通しかよ」と呟いてしまったが、どうやらありがたいことにヤツには聞こえなかったらしい。












※さて、甘えん坊なのはどっちでしょう?
かせはエロくないエロが十八番です。…はい、すみません精進します。


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