※映画館でセクハラするシズイザ。RTされたら…のやつ。
そのシーンだけなので短いです。こころもちエロい…?ので一応注意。ギャグはどこかへ出張してしまったようです…;














――某所、映画館。


どこをどうしてそうなったのかよく分からないが、静雄と二人、映画を見ていた時のこと。
大して面白くもない内容に、自分でチョイスしたくせにすでに飽き始めていた臨也は、暗い中、周りの人間の観察に勤しんでいた。
とは言っても、客席はかなり空いていて、まばらに座る人間たちは観察するには少し遠い位置にいる。
こんなことなら一番後ろの席になんか座るんじゃなかった、と溜息をついて。
とりあえずそこそこ近いカップルを観察して過ごそうと決めた、まさにその瞬間。

「っ!」

声を出さなかったのは奇跡に近い。
咄嗟に堪えた自分を内心褒め称えながら、臨也は隣の席に座る相手を睨みつけた。

「シズちゃん…何してんの」

潜めた声での警告は無視される。
するりと脚を撫で上げた大きな手のひらが、そのまま腰、腹と、上へと滑らされていき――。
「ッ…ん、ッ!」
きゅっとまだやわらかいそこを摘まれて、身体が勝手に反応していた。

「ッ…し、しずちゃんっ」
「しー。静かにしろよ。そんなに人いねぇんだから騒ぐとばれるぞ?」
「なら止めろよっ、この、へんたいッ」

服越しに胸を弄られて、変な声を出さないようにするだけで精一杯だ。
摘んで、また揉むように指先で転がして。
その繰り返されるもどかしい刺激に、臨也は唇を噛み締めて耐える。

「ん、ぅぅ…っ」
「服越しでも結構たってんのわかるな…こんなところで乳首弄られてんのに感じてるとかよぉ…恥ずかしいやつだよなぁ?」
「っ、ぅ…んんっ」

煩いお前が弄るからだろ!!と瞑ってしまっていた目を抉じ開けて睨んだが、にやにやと品のない笑みを浮かべる静雄は気にした様子もなかった。
服越しに与えられるいつもより弱い刺激。
舐められたりしゃぶられたりすることもなければ爪を立てられることもないそれに。
強い刺激に慣れた身体は、もっと強くと強請るようにひくんと震える。

「や、だっ」
「あー?聞こえねぇなぁ?」

意地が悪い。最悪だ。
そう思いながらも、もはや臨也にはなす術もない。

「シズちゃん、も、出よ…」
「は、いいのかよ?」
「いい…もう、むり」

我慢できない、と言外に滲ませた臨也に。
静雄はにやりと笑って、その腕を掴んで立ち上がらせた。












※セクハラしずちゃん…。