2.異物挿入
※監禁調教2個目。道具。あと尿道プレイ。








































嫌だと喚く臨也を押さえつけて、彼を監禁している男――平和島静雄は、慣れた手つきでその細身の身体を椅子に拘束してしまった。
腕と足を別々に縛られて固定され、足を割り開くような体勢を取らされる。
「やっ、やだっ」
背もたれを倒せる構造の椅子の背を倒されて、恥ずかしい部分をすべて晒す格好にされて、臨也は羞恥と恐怖に顔を引き攣らせた。

「暴れんなよ」
「やっ、何する気ッ!?」

するりと薄い下肢の茂みを触られて、びくりと身体が震える。
13という年齢を考えても随分と幼い淡い色の性器とここ数日弄り回されたせいで赤く腫れた後孔。
それらを確かめるように指でなぞって、静雄はくつくつと笑って手近に用意していたらしい箱から何かを取り出した。

「これが何だか知ってるか?」

問われて首を振る。
静雄の手に摘まれたそれは、先端が球状になった細い銀色の棒だった。
マドラーのようにも見えるが、こんな状況でこの男がそんなものを取り出すはずもない。何だかは分からないまま、それでも嫌な予感がして、臨也は顔を不安げに歪めてそれを凝視する。

「んな顔すんな。リドカイン使ってやるからそんなに痛くねぇよ」
「ッ」

リドカインと言われて、臨也の顔から血の気が引いた。何度か使われたそれはゼリー状の表面麻酔剤で、それが使われるのは必ずと言っていいほど痛みを伴う行為の時だったからだ。
嫌だと緩く首を振る臨也を無視して、静雄は棒を箱に戻し、怯えて縮こまった臨也の陰茎を摘んでゆっくりと扱き出す。
唇を噛んで声を堪えるが、教え込まれた快楽に抗うことは難しかった。すぐに息が上がり始めて、小さな喘ぎが漏れ始める。

「っ…ぁ……ぅんっ」

つ、と冷たい液体が緩く首を擡げたそこに垂らされる。
ヌルヌルとしたローションを手のひらで茎全体に塗り広げられて、くちゅくちゅと聞こえる淫猥な音に耳から犯されるかのようだ。
ぞくぞくと這い上がる甘い痺れ。受け入れてしまえばもっと気持ち良くしてもらえると囁く欲望の声を聞きながら、臨也はそれに抵抗しようと首を振った。堕ちてしまえば、その末路はたぶんろくでもないものだ。良くて性奴、悪ければ…。
考えたくもない未来を想像してしまい、逃げ道を探さねばと焦燥が生まれる。だが。
「あっ、ぁあ…ん……あぁ!」
扱く手が強められ、思考を中断させざるを得なくなった。
幹を扱き上げながら重くなった二つの袋を弄ばれて、とろりと思考が解けていく。
ぼんやりと頭の中に生まれた熱が下肢からの刺激を受けて広がって、吐き出す吐息に熱がこもる。

「ひ、ぁっ…あ、あっ!」

拘束された手足は動かせない。逃れようと無意識に腰を捩れば静雄の手に自分から擦り付けてより自分を追い詰める結果になって。
臨也はヒッと小さく悲鳴を漏らして抵抗を止めた。
「なんだ?もうおしまいか?」
くつくつ笑う静雄の声に、涙が滲み始めた目で睨みつける。
だが、相手は気にすることなく横のテーブルに置いていた玩具を手に取って、臨也に見せ付けるように目の前にかざす。

「こいつは覚えてるな?」

目の前のそれは臨也を慄かせるのに十分なものだった。
アナルビーズと呼ばれる玉の連なった玩具。それに苦しめられた記憶は真新しく、カタカタと震えだした身体を止められなくなる。
臨也は知らないことだが、それは通常よりも少し大きめで、さらに前立腺を刺激するための瘤が幾つもつけられた初心者向けとは言い難い代物だった。

「さっきまでバイブが入ってたから大丈夫だとは思うが…」
「っ…ぅう、ん」

くぷっと指先を後孔に差し込まれて、鼻にかかった声が漏れる。
ぐるりと回されて、たっぷりと使われているローションが中から溢れ出す感触に臨也は内股を震わせて耐えた。
増やされた指に中を広げられ僅かな痛みと圧迫感に眉を寄せる。
外気に晒されてヒクつく孔を見詰める視線は欲情の色を帯びながらも酷く冷静で、その視線に羞恥心を覚えて唇を噛む。

「トロトロだな。絡み付いてもっと欲しがってる」
「ッ、ん……ちがっ、うッ」

首を振る臨也を鼻で笑って。
静雄は一度指を抜き出し、入り口を孤を描くように刺激して、またすぐに埋め込んだ。
三本に増やされた指は、中のローションを押し出してぷちゅりといやらしい音を立てて奥まで飲み込まれていく。

「うぁ、ああっ…っ」
「ちょっと待ってろ、もっと気持ちよくしてやる」
「ぁ、あ…っ……や、だっ」

取り出されたボトルにはこれから押し込まれるはずのビーズ以上に覚えがあった。
中に塗り込まれれば理性も何もかも侵食する媚薬効果のあるローション。思い出すだけでどくりと下肢に熱が溜まる。刷り込まれた快楽に勝手に身体が反応し始めているのだ。
抜いた指にたっぷり絡ませて挿入されて、粘膜を何度も弄られ掻き回されて。
じわりと頭の奥を侵食する熱に、ヌルついたそこがきゅっと締まるのが自分でも分かった。
闇医者の置いていったそれは即効性で、粘膜に吸収されれば気が狂うほどの快楽を臨也に与える。
「あ…あ、っ……んぅ、ん」
中を擦る指が物足りなく感じて、臨也は更なる刺激を求めて身体を揺すった。だが拘束されたままの不自由な身体では思う快楽を得られない。つんと立ち上がった乳首を弄られて、それでも逃せない熱に涙が零れる。
「ん、ぁう…しぅ…ちゃ……も、やだぁ」
中を広げる指は背筋が震えるほど気持ちいいのに、足りない。
「挿れるぞ」
そう言われて、意味も分からず頷く臨也の後孔にアナルビーズが宛がわれ――。
「ぁ、ぁあ……ッ…ひぃ…ぁああ!」
押し込まれた硬い異物に、悲鳴が上がった。
孔の入り口を捲り上げズブズブと飲み込まされる球状の玩具は、まだ一つ目だ。くぷりと音を立てて入り込んだのを確認するように孔の縁を撫でられて、息を呑む。力を入れると球にごりごりと内壁が擦られて、臨也はぞくぞくと背筋を這い上がる快感に身を震わせた。
二個目、三個目と球が押し込まれていき、その度に痙攣に似た震えを起こす身体は、もう完全に臨也の意思を離れていた。

「いい子だ。すっかり慣れたな」
「あ、あ…っ…やっ……っ…あぁっ!」
「イイだろ?お前これ好きだもんなぁ」
「んぁ…やっ…ちが」
「違わねぇ。食いついて離さねぇだろうが」
「ヒッ…あぁ!…、…ぁ…んんッ」

六個の球がすべて収められ、内壁の痙攣にあわせて容赦なく動く。薬で高められた身体に、薬がなくとも十分すぎるほどの快楽をもたらす玩具。二つに無理やり性感を煽られ、強すぎる快感に腰がビクつき、動く球が前立腺を押し上げて擦った。
もはや息も整えることが出来ず喘ぎ声を上げ続ける臨也の顔を見遣って、静雄はとろとろと白濁混じりの液を溢れさせる少年の性器に手をかける。
「さて、と」
くち、と音を立てて幹を擦った手がゆっくりと根元を押さえ込み、同時に球が一気に引き抜かれて。
「あ、ぁあ……やぁあ、ああ!」
前立腺を叩くように擦っていくそれに電気を通されたような快感が走って、臨也の頭の中は真っ白になった。
射精しないままイってピクピクと震える身体を見下ろして。
静雄はまた「いい子だ」と囁いて、動く気力もなく荒い呼吸を繰り返すだけの臨也の髪を撫でてやる。

「そのまま大人しくしてろよ」

言葉とともに戒められたままの性器の先端に触られて、ひゅうと息を呑む。
「ぅ…んッ」
ドライでイったあとの身体だ。イったままに近い状態で弄られては、反応したくなくても反応してしまう。
「動くな。ケガしたくねぇだろ」
そう言いながら先端の小孔に塗り込まれるのは、リドカインゼリーだ。
これからされることを思うと恐ろしいが、臨也の身体はすでに悦楽に浸っていて抗うだけの力はない。
静雄が細い銀色の棒を手に取るのを涙で滲んだ目で見詰めて、恐怖に震えるしかないのだ。
「ッ、あ」
ちゅぷちゅぷと音を立てて押し込まれ塗り込まれるゼリー。その指の動きの気持ちよさに臨也のそこはとろりと先走りを零す。
ぐっと根元を戒める指が強くなって、その痛みさえも気持ちよく感じた。痛みと快楽は紙一重だと、そう教える指先に恨めしげな視線を送れば、その意を理解したかのように笑って、「やっぱお前素質あるよなぁ」と呟かれる。
何の素質だ、と快感に震えながらも睨みつける臨也に、静雄はくすりと笑うだけだ。

「ヒッ」

性器の先端、尿道口を銀色の棒がつつく。
思わず身体を強張らせたが、静雄は笑みを浮かべたまま、よく見ていろよとだけ言って、それをつぷりと差し込んできた。
「やっ…ぁッ」
じわじわと埋め込まれる細い棒が狭い尿道を押し分けて、灼けつくような痛みに苦鳴が漏れる。
「ひ、ィ…ッ」
硬い異物が、痛みと圧迫感を伴いながら押し入ってくる。その感覚に臨也は小さく震えて息を詰めて耐えるしかなかった。
「本当は尿道用のバイブを入れてやろうと思ったんだが、まあそれはまた今度な」
異物の挿入に慄く臨也の涙に濡れた頬にキスを落として。
静雄は性器の先端を愛撫しながら迷うことなく棒を奥まで押し込める。
傷を付けないようにゆっくりと棒の先が少し覗く程度まで深く差し込んで、ボロボロと涙を零す子供の頬をあやすように撫でた彼は、拡張されヒクヒクと収縮を繰り返す小さな孔の周りを指でなぞった。

「いっ…ぅうッ…あ…ん……っ、や」
「ん、いい子だ。分かるか?奥まで入ってるぜ」
「ひ、ぁ…やぁあッ」

くっと棒を動かされて、痛みなのか快感なのかよく分からない感覚が押し寄せてくる。
痛みが比較的少ないのはリドカインのせいだろう。だが、その分異物感がはっきり感じられて、臨也はその苦しさに涙を零した。
「苦しいか?」
問われて必死に頷く。
「でも萎えなかったってことは、少しは気持ちいいんだろ?」
「ちがっ」
「違わねぇ。安心しろ。すぐにもっと気持ちよくなる」
やだ許してと涙声で訴えるが、静雄は聞き入れてなどくれない。
大丈夫だと笑って、棒の先を指先で押さえたまま静雄は屈み込んで、つ、と臨也の性器の根元からくびれまで舌を這わせる。
ぬるりとした舌の感触に震える臨也の顔を見ながら、見せ付けるように幹を食み陰嚢を揉み込まれた。

「や、ぁあ…んッ」
「イきたいか?」

ゆっくり扱かれて太股が痙攣する。それが静雄に絶頂が近いことを知らせて、意地の悪い笑みを浮かべた男は臨也の性器に挿入されたままの棒を抜き差しして問うてくる。
「ん、ぁ…あ……ッ」
薬で高められた身体は、尿道を擦り上げる棒の動きに素直に反応した。痛いのに気持ちいい。限界まで引き抜かれると塞き止められている白濁混じりの先走りがと溢れ出し、射精感が迫り来る。
「ッ!やっ…ぁあ!や、だっ!!」
期待を裏切るように再び突き刺される棒に、臨也はひゅうと息を呑んだ。
逆流する熱に身を引き攣らせる彼に、静雄は低く笑う。絶頂をはぐらかされ絶望に染まる顔は、静雄の嗜虐心を甚く満足させてくれるものだった。
意地悪く性器を内側からぐりぐりと責められて、臨也は拘束され動かせない身体を精一杯突っ張らせる。止められなくなった涙をボロボロと零す幼い顔。それを眺め下ろす男は苦しむ臨也の姿を心底愉しんでいた。
ぐちゅぐちゅと棒が抜き差しされ、臨也の身体の震えが強くなる。
身体の中から湧き上がる快感に目の前が白く弾け、ビクビクと痙攣に似た震えが走る。

「はっ、そんなにイイのかよ?」

くっと嘲るように笑われて、羞恥が身体を包む。肉体的なものだけでない熱が灯った身体に、臨也は唯一自由になる首を振って必死に違う嫌だと繰り返した。
だが、それも棒を深く、膀胱近くまで差し込まれるまでの僅かな抵抗に過ぎない。
「い、っ…ひぁっ」
「これ以上入れると抜いた時にお漏らしするかもしれねぇけど、やってみるか?」
「や、だっ…やめ…て」
先程までよりはるかに深く突き刺さる棒に、臨也は青褪めて首を振る。
ふうんと呟いて、静雄はまあいいかとゆっくり捻るようにしてまた棒を抜き出し始めた。
「あっ、ぅ…ん…んっ……や」
とろとろと隙間から溢れて幹を伝う液。
「ヒッ、や、――――ッ!!」
ずるっと先端近くまで抜かれたものが一気に突き刺されて、臨也は大きく目を見開いて悲鳴じみた嬌声を上げる。
「やっ…も、やだっ!イっちゃ…あっ、あぁ!」
何度もビクビクと体を揺らして、吐き出せないまま達する強烈な快感に翻弄される。
それでも出せない限り本当の終わりは見えない。
出さずにイき続けるのがどれほど辛いことかを散々教え込まれている臨也は、喘ぎながらも許してとか細い声を出した。

「臨也、イきたいか?」
「あ…っん、イきた、イきたいッ」

イかせてと嗚咽混じりの哀れな懇願を繰り返す彼は、もう差し迫った放出への欲求に完全に頭を支配されていた。
そんな臨也の耳元にに悪魔の甘い囁きが落とされる。

「イかせてやろうか?」
「う、んっ…うん!…おねが、いッ」

もう頭が沸騰しそうだった。とにかくこの苦しさから開放して欲しくて必死に頷くと、じゃあと次の言葉が降る。
その間も静雄は棒の抜き差しを早め、溢れる液を押し戻すように臨也の性器を苛め続けていて。
臨也は小さな悲鳴を何度も上げさせられる。

「じゃあ、ご主人様イかせて下さいっておねだりしてみな?」
「ふぁ…っ…ひぁあ、ぬ、抜いて、抜いてよぉッ」
「言わないと抜かねぇ」

もうやだと泣きじゃくっても静雄は許してくれない。
何度も棒をギリギリまで引き抜いてはまた押し込んでを繰り返し、臨也の言葉を待つだけだ。

「や、ぅ…っ…ぁ、あ……し、しず、ちゃ」
「ん?」
「イ、イかせて…ッ」
「そうじゃねぇだろ?」
「ひぅっ」

何を言われているのか認識できていない臨也に、静雄は刷り込むようにもう一度先の言葉を繰り返す。

「あ、ぅ……ごしゅじ、んさま…いかせて、くださ……っ」

訳が分からないまま、臨也はそれを復唱した。
外と内から性器を刺激される快楽は、臨也の理性をどろどろに溶かし尽してしまうのに十分で。そうしなければイけないということだけが臨也の頭を占める思考の全てだった。

「いい子だ」

聞き分けのいいペットを褒めるように優しく頭を撫でて。
静雄は銀色の棒を勢いよく一気に引き抜いた。

「あぁああ!あ―――ッッ!!」

ようやく許された放出に、臨也は全身を痙攣させる。
塞き止められていた吐精は長く、せり上がる熱がもたらす甘い刺激は終わりがみえない。
「あ…あ、ぁ…ぁ」
だらだらと先端から勢いのない白濁を零し続ける臨也の滑らかな足を撫でて、静雄は彼の柔らかな耳朶を舌で舐め上げて笑う。
伝い落ちる精液は開かれたままの下肢を流れてヒクつく後孔を濡らしていた。
「こっちはまだ物足りねぇみたいだな」
「…ん」
くぷっとくぐもった音を立てて指がそこに潜り込む。
ピクピクと快楽の余韻に力なく震える身体はいまだ拘束されたままで。
どれだけイこうが、静雄の気が済むまでは玩具にされるのだと理解して、臨也はぽろりと涙を零して諦めて目を閉じた。












※ゆっくりじっくり身体と心を調教中。