psychedelic dreams -XX.03
※表の『psychedelic dreams』番外。
R-18。シズイザ前提デリ+サイ×臨。正しくやおいで正直カオス。がっつり3Pなので注意!








































「ぁ…ん、うっ…やっ」
「ちょっとデリック、ちゃんと押さえててよー」
「あ、わりぃ」
逃れようともがいた手を、痛まない程度に強く押さえ込まれて。
臨也は、ほんの数十分前の自分を半ば本気で呪いながら熱の溜まった身体を震わせた。
前と後ろ、臨也を挟み込むようにしているサイケとデリックは、そんな彼の様子を確かめるように顔を覗き込んで、それぞれ額と頬に口付けてくる。
その動きで奥深く入り込んだ細い指が中を抉る。
「ひっ」
「あ、ごめん大丈夫?」
「…っ」
たっぷりローションを使って解されたそこを、楽しげな表情でなおも弄る、自分と同じ顔。
さらに後ろから抱き込むようにして押さえつける腕の主は、静雄と同じ顔で。
人型PCである彼らに好きなようにされている臨也は、彼らのマスターだ。
だが、今の彼らは臨也の言うことなど聞いてはくれない。
その証拠に、どれだけ嫌だ、止めてくれと言ったところで彼らはその手を緩めてくれはしなかった。
それでも、臨也は何度目かわからない制止の声を上げる。
「ふぁ、も、や…っふたりとも、やめ」
「だぁめ。逃げちゃダメだよ臨也くん」
「ひぅっ」
ぎゅうっと強めに性器を握られて、痛みに息が詰まった。
やだ、や、いたい、と涙を零して震える臨也に、デリックがその顔を覗き込んで目を細める。
「その顔、すっげ可愛いっすマスター」
「や、でり…やめて…っあ」
くぷくぷと空気を含んだいやらしい水音。
前を握られたまま前立腺を刺激されて、臨也はビクビクと身体を震わせるしかなかった。
「ふふ、臨也くんすっかりトロトロだね。電子ドラッグききすぎたのかなぁ?大丈夫?気持ちわるくない?」
「も、やだぁ…さいけ、やだっ」
なんでこんな――と一瞬頭に浮かぶが、その答えは明白だ。
プログラムを弄っていた時の、ミス。ちょっとした数値の間違い。
再起動するまで気付かなかった臨也自身のミスが、今の状況を生み出していた。
機械である彼らは今の状態に特に何の疑問も抱いていないらしい。
だから、臨也を追い詰める手にもまったく躊躇も容赦もなかった。
「うん、そろそろ大丈夫かなぁ」
そう言って、サイケの指が引き抜かれる。
くちゅと音を立てて出ていったそれに、無意識に腰が揺れたのを感じて臨也は奥歯を噛み締めた。
静雄に開発された身体は、すでにそこで感じてイけるように仕込まれている。指を抜かれて、刺激を失ったそこが、足りない欲しいと訴えていた。
「ふ、ぅ…ッ」
つ、とサイケの自分と同じ形の細い指が、蕩けて満たしてくれるものを欲してヒクつく入り口をくすぐる。
「さ、いけ…やだぁ」
「大丈夫だよ臨也くん。すぐにもっと大きいのあげるから、ちょっとだけまってね」
「や、…いらなっ」
「うそつき」
くすりと笑うサイケ。
その指先だけが差し込まれて、そこが無意識にきゅうっと締め付けたのが分かった。
「臨也くんかわいい…奥にさそうみたいにうごいてる」
「ぃ、いうなっ」
「…あれ?臨也くんって言葉責め好きだよね?だって、いつもシズちゃんが――」
「サイケ、まだ、だめかよ?」
「あ、ごめんごめん。もういいよ、デリック。そぉっと挿れてあげてね」
「やめっ、お前らもういいかげんっ」
「ダメだよ臨也くん。いっぱい気持ちよくしてあげるから、そんなわがままいわないの」
「挿れます、マスター」
「やっ、まてっ…や…っ…ぁああっ」
ズブズブと中を擦って入ってくるそれに、臨也は目を見開いて声を上げた。
太いそれは確かに欲しかったもので、でも、本当に欲しい人のものではない。こんなことなら、セクサロイド機能は外しておくんだった、と冷静な自分が呟くが、そんなものは何の意味も持たなくて。
臨也はブルブルと震えながら、一気に根元まで押し込まれたそれを受け入れることしかできなかった。
「ひ、ぁ…」
「あーもう。デリック、だめだよ!ゆっくりっていったのに!」
「でも、我慢の限界だったんだよ」
「もう。デリックってばどうしようもないなぁ!…臨也くん大丈夫?」
「っ…だい、じょうぶなわけ、ない、だろうがっ」
「………」
んー?と首を傾げて考える動作をして。
サイケはにっこり笑って、言った。
「それだけしゃべれるなら、大丈夫だね。デリック動いていいよー」
「お、おう」
「うんと…このへんかな。ここのとこらへんを擦ってあげてね?」
ここ、とサイケの指が下腹を辿って、臨也の性器の付け根付近をぐりぐりと弄る。
「あ、あっ……ん…っく」
「ここら辺か?」
「ッ!」
「うん、そう。そのへんー。そこらへんにぜんりつせんがあるんだよ。ぐりぐりされると頭まっしろになるくらいイイんだよー」
「へぇ…イイですか?マスター?」
「っ…ぁ…や、だ……」
「でも、すっげぇ締め付けてきてますよ?」
嫌がってるようには思えないんですけど?と軽い声で言われて、目をきつく瞑る。
「あ、ぁ…は……ぁあっ」
「臨也くんまだイっちゃダメだよ?」
「っ、さい、け…なにっ」
デリックのものが突き刺さるそこをサイケの指が辿り――くっと力が込められて押し入れられる。
「ヒッ、いっ…いたっ」
「いたい?でも大丈夫だよ裂けてないし」
「や、やッ!」
「ん、もう一本いくよ?」
「やめ、て…さいけっ」
「だーめ」
ぐぐっと二本目も押し込まれる。
ピリピリと痛む後孔。
「きついね…本当に入るのかなぁ」
「…サイケ、あんま、弄んな」
「デリックがまん。一番苦しいのは臨也くんなんだよ?」
そう思うなら止めてくれ。と思うのに、サイケは臨也のそんな心の声も実際に声に出された「やめて」という懇願も無視して、きつきつの中を指で掻き回す。
「んー…かたいなぁ…臨也くん二本差しの経験ないの?」
「っ、あるわけ、ないだろっ」
「むう…じゃあ今日がハツタイケンかー」
「やだっ、さいけ…も、ほんと、やめて…っ」
「デリック」
「おう」
止めろと伸ばした臨也の手をデリックが取り押さえて、ネクタイで縛り上げる。
「っ、デリック、やめろっ」
「ダメっスよ。今日はマスターを俺たちの好きにするって決めたんです」
「…っ」
一体どんなふうに誤認識したんだこいつら。
青ざめた臨也の頬に笑いながらキスして、デリックが囁く。
「いっぱい、愛してあげますよマスター」
「っ…いらな、っ!!」
「はい三本目〜。結構入るもんなんだね。臨也くんのここすっごく広がっちゃってるけど、これ後で元に戻るよね?」
「やめ…さいけッ…あっ…ぁ……ん、ぁ」
「ぜんりつせん、指でごりごりされるときもちいいよねー」
「…、…っ」
相変わらずサイケの左手は臨也の性器の根元を戒めたままで、気持ちよさよりも苦しさのほうが強い。
「ふ、ぅ…っ」
ぐちぐちと内壁を弄り回していた指が唐突にずるりと引き抜かれる。が、それが開放ではないことくらい、ぼやけた頭でも分かっていた。
「サイケ、まだか」
「はいはい。…挿れるね」
「や…だ」
「もう、まだいうの?でもやめてあげないよ?サイケも臨也くんの中で気持ちよくなりたいもん」
「マスター観念して大人しくしてください」
「そうそう。それにデリックばっかじゃずるいよ。臨也くんの中、俺たちでいっぱいにしてあげるから、ね?」
「…や、やめっ」
「ん、だーめ」
「―――ッ」
指で緩くなった後孔の入り口を開いて、サイケは容赦なくその隙間に自身を捻じ込んできた。
あまりの衝撃に声も出せず、臨也は大きく目を見開いて唇を戦慄かせる。
その哀れな獲物の風情に興奮したのか、デリックが仰け反った臨也の首筋に噛み付く。
「あ、痕残しちゃダメだよデリック!…っ…臨也くんしめすぎ、ちょっとゆるめて」
「…っ……、…ぁ」
できるわけがない。激痛に強烈な圧迫感。中から壊される恐怖に臨也は見開いた目からボロボロと涙を零して切れ切れに呼吸することしかできないでいた。
「むり…?仕方ないなぁ、これでどう?」
くちゅっと指で性器を弄られて、びくりと震える臨也。
ゆっくりと、指で輪を作って根元から扱いて。先端の小孔を爪先でくすぐって、また根元に戻って、二つの袋も柔らかく揉み込まれる。
元々電子ドラックで限界まで性感を高められた身体は、すぐにその感覚を追いかけ始めた。
「んん、ふ…ぁ」
「ん、そういい感じ。だからデリック、シズちゃんに見つかるとまずいから痕つけちゃダメだって」
「……わかったよ」
兄の口調でたしなめるサイケに、デリックは渋々といった感じで舐め回して甘噛みしてた首筋から顔を離す。
その間も幹や先端を丹念に弄る指に翻弄されて臨也はただ喘ぐことしかできない。
一番太いところが肉の筒の中に完全に潜り込めば、あとはズルズルと奥まで入り込む。
二本の雄を咥え込んで、臨也は身動ぎすらできずふるふると小刻みに震え続けることしかできなかった。
「中、キツキツだね」
「…すっげキツイんだけど」
「大丈夫だよ、なれればもう少しゆるむよ?」
「…なら、いいけどな」
俺はよくない。そう思う臨也の心中など、臨也をはさんで向かい合う人型PC二人にはどうでもいいことなのだろう。
「お待たせ臨也くん。いっぱい、あいしてあげるね?」
にっこりと無邪気に笑う同じ顔が、こんなにも怖く思えたのは初めてだった。
「臨也くんの中、ぐちゃぐちゃのドロドロにして、いっぱいいっぱいあいしてあげる」
「っ…や!」
「マスターなんにも考えられないくらい感じてください」
「やだっ…あ、ぁあっ……っ、ひ、ぁあああ」
交互に臨也の中を楽しむように抜き差しする二人のもの。
もう何も入らないほどにギチギチになった中を擦るそれは、どちらが動いても臨也の性感帯を虐めていく。
「ひぁっ…あ…ああっ…や、ぁ……んんっ」
「すっげぇ締め付け…やべ、イきそう、かも」
「えー…早くない?」
「うっせぇ、俺はお前より長くこのきっつい中で我慢してたんだから、しかたねぇだろ」
「っ…ぁ…あ、……っ…ぅ……っあ」
「ん…まあいいよ。一回出してあげた方がぬるぬるになって動きやすいし」
不穏なことを言いながら、サイケが臨也の中を大きく抉る。
「っ!ぁああ!」
「…っ…」
「臨也くん力抜いててね?中に出してあげるから」
「…い、いらなっ」
「なんで?臨也くん中出しされるの嫌い?」
「…やだっ」
「でも、俺臨也くんの中に出したい。臨也くんの中、俺のでいっぱいにしたいよ」
「俺も、マスター…臨也さんが好きだから、中に出したいっス」
「…っ」
だめ?と聞いてくる二人は、臨也からの返答があるまで動く気はないらしい。
動かれないと、二人を咥え込んだそこがむずむずして、無意識に腰が揺れてしまう。
「…出して、いい…から、動いて?」
「…大好き臨也くんっ!」
「マスター愛してます」
「っ…ぁ、あ、…っ…ん…ぁ、う」
容赦のない突き上げと、臨也もイかせようと動かされる手と。
「あ、あ、……ぁぁあああああ!!」
二つに追い上げられて、臨也は大きく震えて吐精した。
きゅうっと引き絞られる中に、サイケとデリックも熱を放出する。
どくどくと流し込まれる熱に、臨也はふるふると震えて中を満たされる快感に酔った。
「…し…ちゃん」
小さく、零れた言葉を二人は聞きとがめたりはしなかった。
代わりにぎゅうっと抱きしめられる。
「大好きだよ、臨也くん」
「マスター泣かないで」
彼らの根底にあるものは、プログラムが間違っていようが変わってない。
マスター――折原臨也は、彼らにとってかけがえのない大切な主だった。
彼の哀しみに呼応するように、何度も何度も頬や額に口付けてくる二人に。
臨也はくすぐったそうに笑って、それからゆるゆると息を吐きだした。
ぐったりと力を抜いて背後のデリックに寄りかかる臨也に。
サイケはようやく満足げな息を吐いて、まだ余韻に震える体内からずるりっと自身を抜き出す。
「っ」
その感触にびくりと身を震わせる臨也を宥めるように抱きしめてキスをして。
「シズちゃんには内緒だよ臨也くん?」
などと言ってから口付けを深くしてくる。
「ん、ぅ…っ、ふっ」
くちゅくちゅと濡れた音を響かせる同じ顔の二人に、ごくりと唾を飲み込んで。
デリックは臨也の胸に手を滑らせながら、問う。
「マスター、もう一回いいですか?」
きゅっと摘んで引っ張って。
口を塞がれて臨也が拒否の言葉を紡げないのをいいことに、反応してキュウキュウと締め付ける中を堪能する彼に。
臨也は嫌だと必死に目で訴えるが、それは無視された。
「たっぷり、可愛がってあげますよ、マスター」
ぐっと体積を増すデリックの雄に、臨也は視線を揺らして、それから諦めて目を伏せる。
彼らがいつ、満足だと判断するのかはミスしたとはいえプログラムを組んだ当人であるがゆえに大体把握できていた。
問題はそれまで自分が気を失わずにいられるか。そして、静雄が帰ってこないうちに終われるかということだ。
…シズちゃんには見られたくないなぁ。
そう思うが、その思考もすぐに中断させられる。
がつがつと容赦なく突き上げるデリックと、また臨也の性器を玩具のように弄び始めたサイケに。
臨也は小さな喘ぎを漏らしながら、与えられる快楽と苦しさに目を閉じたのだった。












※無邪気に鬼畜なサイケとヘタレの癖に調子に乗ると意地悪なデリックに弄ばれる臨也さん。
まだ静雄さんと恋人になる前にあったかもしれない話。