カウントダウン 3
※2010年クリスマス企画。拍手お題連作設定。











「クリスマスパーティー?」
怪訝そうなその声に、新羅はうんと頷いた。
「僕もホントはセルティと二人でロマンチックな夜を過ごしたいところだったんだけどね。セルティがみんなでパーティーをしたいって言うからさぁ」

まあたまにはいいかもと思ってね。と言った新羅に、臨也が怪訝そうな表情を嫌そうなそれに変えて、問う。

「…それ、誰が来るの?」
「もちろん、君と静雄くんと門田くんと、あとは…来良の子が3人と、もしかしたらまだ増えるかもね」

なんなんだそのメンバーは。そう思って。臨也は嫌だと首を振る。
「………俺は行かな」
い、と口にしようとした。しかし、臨也が言い切るより先にキッチンから戻ってきた静雄が答えてしまう。
「行くから準備しとけ」
「はは、了解。静雄と臨也は参加だね」
「ちょっ、シズちゃん!?何勝手に決めてんのさ!」
「いいだろうが」
「よくない!」

なんで俺がそんなものに付き合わないといけないのさ!?と叫ぶ臨也。
呼ばれなければそれはそれで不機嫌になるくせに、わがままな男である。
静雄も新羅と同じ事を思ったのだろう。
顔をしかめ、小さく溜息をついて。
「あー…うるせぇ」
その言葉とともに静雄は手を伸ばして。
臨也の襟元をつかんで引き寄せて――

「…ねぇ、せめて私が帰ってからにして欲しいんだけど」

ちゅっと音を立てて唇が離されて。
あまりに唐突なそれに怒ることもできず口をパクパクと動かす臨也は、新羅の目から見ても結構不憫だ。

「よし」

何がよしなんだ。静雄にそう突っ込んでもよかったが、もう突っ込む気にもなれなくて。新羅はあーあ、と呟く。
その間に静雄は何かを成し遂げた満足げな表情で臨也の背に手を回して抱き締めていて。

「なんだか、すっかり立場逆転だねぇ」

そう言って。
新羅は静雄に抱き締められて顔を真っ赤にする臨也に苦笑したのだった。












※3日前。